メルセデス・ベンツ・Sクラス

メルセデス・ベンツ・Sクラス, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=588778 / CC BY SA 3.0

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メルセデス・ベンツ・Sクラス

メルセデス・ベンツ・Sクラス(”Mercedes-Benz S-Class” )は、ドイツの自動車メーカーであるダイムラーがメルセデス・ベンツブランドで展開している高級乗用車である。Fセグメントに属し、同ブランドのフラグシップモデルである。現行モデルにおいては、セダンおよびクーペ(Sクラスクーペ)、リムジン(メルセデス・マイバッハ・Sクラス)を用意し、さらに、メルセデス・ベンツとしては44年ぶりとなるラグジュアリー4シーターオープンモデルとしてカブリオレ(Sクラスカブリオレ)が2016年6月2日に発表された。

下位にEクラスが存在し、ダイムラーの販売する車種では上位にマイバッハが存在する。Sクラスをベースとした派生モデルとしてクーペがある。このクーペは、かつてCLクラスの呼称を与えられていた。

元々、メルセデス・ベンツブランドの最高峰に位置していたため、従来はショーファードリブンカー(運転手による運転)を強く意識したパッケージングであったが、2002年により高額なマイバッハが登場したことにより、Sクラスはオーナードリブンカーとしての色彩を強くすることとなった。

2006年、日本においては8,078台が新規登録された。これは、メルセデス・ベンツのモデルの中ではEクラス(9,639台)に次ぐ第2位である。以下、Cクラス(8,042台)、Bクラス(7,189台)が続く(統計情報、日本自動車輸入組合)。ただし、当年はW221型デビュー直後の新車効果と、Cクラス(W203系)がモデル末期だったことを考慮する必要がある。

Sクラスがフラグシップモデルに位置することから、「Sクラス」の呼称が用いられる以前のメルセデス・ベンツの以下の車種は、Sクラスの源流であると考えられる。

タイプ220 (W187) は、1951年のフランクフルトモーターショーで初公開された。第二次世界大戦後の復興初期は多気筒型のメルセデス乗用車の系譜が途絶えており、西ドイツ市場の中級6気筒車のシェアは戦後いち早く生産再開したオペル・カピテーンに蚕食されていた。その対抗車として開発されたW187は、戦前以来唯一生産の続いていたメルセデスで4気筒モデルの170V(W136シリーズ)をベースに、シャーシ・ノーズを延長して埋め込み式ヘッドライトを採用、6気筒エンジン搭載型とした過渡的モデルである。搭載されたエンジンは新たに開発された2,195ccのSOHC直列6気筒(直6)エンジンで82HPの高出力を発揮し最高速度140km/hを可能にした(当時のカピテーンは2.5L級だが出力58HPに留まり、メルセデスの優位性が際だった)。ボディは4ドアセダン、2ドアクーペ、2ドアカブリオレがラインナップされていた。

タイプ300 (W186/W188/W189) は、1951年のフランクフルトモーターショーでタイプ220 (W187) と同時にデビューした。急造車のタイプ220とは異なり、当初から大型高級乗用車として新設計されたニューモデルであるが、デザインは戦前形と戦後式の完全なフルワイズボディの間を行く折衷的なものであった。3連キャブレターを装備した3L・SOHC直列6気筒エンジンを搭載し、最高出力115HP、最高速度160km/hの高性能を達成した。ボディは4ドアセダン、2ドアクーペ、2ドアカブリオレの他、リムジンがラインナップされていた。戦後のメルセデス最初のフラッグシップモデルで、その性能と高い品質により、同社が世界の高級車市場に復帰したことを示す記念碑的な存在となった。改良を受けながら1950年代を通じて長期生産され、輸出市場でも大きな成功を収めた。また、その先進的なパワーユニットは、高性能スポーツカー・300SL(W198)系開発のベースともなった。4ドアモデルは(リムジンも含め)西ドイツの初代連邦首相コンラート・アデナウアーに公私に渡って愛用されており、「アデナウアー」の異名でも知られている。

1955年にデビュー。丸みを帯びたボディ形状から“Ponton(ポントン)”と呼ばれた。エンジンは2.2L直6で、ボディは4ドアセダン、2ドアクーペ、2ドアコンバーチブルがラインナップされていた。

1958年には、後期型のW128が登場し、1961年まで製造された。

W111は1959年にデビュー。米国製キャデラックなどに影響を受けたとされる、後…

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