池袋暴走事故 元院長はなぜ在宅起訴なのか 遺族の胸中は

東京・池袋で車が暴走し、母親と幼い子どもが死亡した事故で、車を運転していた元院長を在宅起訴。

妻と娘を失った遺族が胸中を語った。

池袋暴走事故の遺族、松永さん「このたび、加害者が起訴されました。この10カ月間、悲しみと苦しみとの中でもがきながら、ようやく一歩が踏み出せる。今そういう思いでいます」

突然の暴走事故で、妻と幼い娘の命を奪われた松永さん。

松永さん「在宅起訴であっても、裁判まで長引かないようにしてほしい」

あれから10カ月。

なぜ、在宅での起訴となったのか。

2019年4月、東京・東池袋で暴走する車にはねられ、松永真菜さん(当時31)と娘の莉子ちゃん(当時3)が死亡し、9人が重軽傷を負った事故。

6日、東京地検は、運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)を過失運転致死傷の罪で、在宅起訴した。

これを受け、6日午後5時、遺族の松永さんが胸中を明かした。

松永さん「今までは待つことしかできなかった。やっと被害者参加制度を使って前進できる。より具体的に裁判で行動できる。これが大きな一歩」

今回の在宅起訴について、ネット上では「何でこの人にはこんなに優しいの?」、「やはり特別扱いだ!」などと疑問の声が。

なぜ、在宅での起訴となったのか。

フジテレビ社会部・平松秀敏デスク「発生当時に飯塚被告はけがをしている。だから現行犯逮捕はできなかった。そのあと治療している間に捜査が進んでいった。証拠がたくさん集まった。逃亡のおそれもない。そういう総合的な理由から逮捕に至らなかった」

なぜ、大切な家族の命が奪われたのか。

松永さんは裁判で、飯塚被告本人に直接質問をして、真実に迫りたいと話した。

松永さん「墓前とか報告はまだしていないので、帰り次第報告して『できることはやるから見守っていてね』と伝えたいと思います」

(2020/02/06)

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