スカイライン514が紹介する貴重トミカ1720弾「ロータスヨーロッパ」「乗り換え」

車種説明、1966年12月、まずはその名の通り英国内を除く欧州市場向けにデビューしたヨーロッパは、当初セブンの後継車としての役割が期待されていた。当時のレーシングスポーツ“30”に酷似した鋼板製バックボーンフレームに、FRPのボディシェルと、仏・ルノー公社から供給を受けるルノー16用4気筒OHV1471cc・82PSユニットが組み合わされる。ミドシップレイアウトによる徹底的に低い重心、やや大柄ながら軽量なボディ、高剛性のバックボーンフレームと相まって、フォーミュラレーサー的な素晴らしいハンドリングを誇っていた。エラン同様ジョン・フレイリングによるデザインのボディは、特異なほどに高く取られたリアクォーターパネルの形状から“世界最速のブレッド・バン”などと揶揄されたりもしたが、Cd値で0.29をマークするなど空力的には非常に優れたものだった。’67年、整備性や居住性の向上を図るべくモディファイを受けたS2に進化、そしてこのS2の途中’69年からようやく英国内でのデリバリーが始まった。更に’71年10月にはボディ後半部を大きく手直し、リアクォーターパネルを若干低めて斜め後方視界を確保したボディに、待望のロータス・ツインカムを搭載した、その名も“ツインカム”がデビューした。この頃から、ヨーロッパはセブンの後継という生来の目的を離れて、ミニスーパーカー的な方向への発展を模索し始める。ツインカムは’72年9月ビッグバルブ・ツインカムを与えられて、究極のヨーロッパ、ヨーロッパ・スペシャルとなった。’75年、当時のロータス社の方針に従ってスーパーカー的な方向に進化したニューモデル、エスプリに後を譲って生産を終える。なお、ヨーロッパをベースとしたレーシングマシーンには47という連番が打たれたが、単にヨーロッパにロータス・ツインカムを積んだというだけではなく、細部に至るまで多岐に亘るモディファイを受けていた名車です。^^

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