ホンダ・シビックシャトル

ホンダ・シビックシャトル, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=66074 / CC BY SA 3.0

#ホンダの車種
#ハッチバック
#四輪駆動車
#クロスオーバーSUV
#ステーションワゴン
#ライトバン
ホンダ・シビックシャトル

シビックシャトル(Civic shuttle)は、本田技研工業がかつて生産、販売していたハッチバック型の小型自動車である。
なお、商用モデルはシビックプロ(Civic PRO)として発売されており、本稿ではこれについても記述する。

1983年から1996年に生産/販売された、3代目及び4代目シビックの5ドアハッチバック版で、2代目に設定されていたシビックカントリーの実質的な後継車である。1.3Lから1.6Lのエンジンを搭載し、当初FFのみであったが、後に4WDも追加された。
当時の同クラスライバル車と比べ、5ドアハッチバック車よりは全高が約10cmも高く、ワゴン車よりは全長が約20cmも短いそのボディスタイルは独特のもので、後の「ショートワゴン」や「セミトールワゴン」の先駆けとなった。また、当時のカタログには「新しいセダンです」という記載もあった。

サイズ的には3代目フィットとほぼ同じ大きさである。

1983年10月20日、3代目シビックの5ドアとして、3ドアより約1か月遅れて販売された。5ドアであることから車型を表す2桁の数字のうち、10の位は「5」となっている。他のボディ形状から見ると前面投影面積が大きいが、Cd値はそれほど悪くなく、さらにCl値がゼロであるため、意外に高速道路でも安定して走ることが出来る。

「55J」と「55i」にはリアスタビライザーとフットレストを備え、また、リアシートがダブルフォールディングにより荷室がフルフラットになり(そのためか座面とバックレストに大きな隙間がある)、スポーツ指向及びRV指向が強い。「55M」と「55G」は、リアシートは格納できない代わりに厚みもしっかりしており、リアトノカバーの両端に16cmサイズのスピーカーを装着できるなど、より居住性を重視した性格を持っている。その他の装備では、「55i」にはデジタルメータ及びサンルーフが選択でき、「55G」にはエンジン回転数感応式パワステ、集中ドアロック、フューエルリッドオープナー及びリアヒーターダクトを標準装備していた。

トランスミッションは5速MT、3速AT(「55i」のみ)またはホンダマチック(「55i」、「53U」以外)が選択できた。外観では「53U」及び「55M」が規格角形ヘッドライトを装備しているのに対し、「55J」以上は異形ヘッドライトを装備している。「55i」のみバンパーがシルバーで、リアゲートの配色が異なっている。「53U」にはプロテクションラバー(=ドアモール)がなく、「55M」と「55G」には小振りのものが、「55J」と「55i」にはやや大きいものが装着されるなど、違いが多かった。

1984年11月1日、4WD(パートタイム式)を追加した。トランスミッションは、スーパーロー付き5速MTのみが設定されていた。外観では前後バンパー及びプロテクションラバーが大型化し、全長が4mを越えた。合わせて、これまで純正装着されていた「55G」以外では選択出来なかったパワステをオプション設定した。

1985年9月、マイナーチェンジ。グレードを整理して「55J」、「55i」、「4WD-M」、「4WD-J」とし、オートマチックトランスミッションはロックアップ付き4速ATに進化した。また、プロテクションラバーを4WDモデルと同タイプの大型のものに統一し、「55i」はリアヘッドレストの形状を変更した。

1986年9月9日、4WDが「リアルタイム4WD」(ビスカスカップリング式スタンバイ4WD)に進化し、さらにバンパーが巨大化した。その際設定された限定車にはアルミホイール、リアスタビライザー、アルミ製アンダーガード及びサイドプロテクタが装着された。

商用モデルには「シャトル」のサブネームは与えられず、乗車定員の違いにより「PRO-T」、「PRO-F」の2グレードで構成され、外観は「53U」同様であった。

日本仕様に対し、北米仕様のFrサイドマーカーは膨らみがなく、反射板となっている。また、リアコンビランプのサイドにもサイドマーカーが備わる。

欧州仕様はFrサイドマーカー部分が日・米仕様と異なりクリアで、形状は北米仕様同様膨らみがなく、その箇所にバルブが入らない。サイドマーカーは独立してタイヤハウス後部に備わるため、構造上2代目シャトルの日本仕様及び欧州仕様に近い。また、リアバンパーのナンバーポケット左右にリアフォグランプを装備し…

 
おすすめの記事